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青天の霹靂

People

2021.08.25

青天の霹靂

我が家の猫

8月某日、早朝。

猫たちに「朝ごはんの時間です!」と起こされて、時計を見ようとスマホを手に取ったらLINEの着信履歴がありました。

早朝のLINEは珍しいから、誰だろう?と確認すると、送り主は弟でした。

曰く「父、胆嚢炎で入院。」。

 

その一言で終わっているLINEに驚いて電話したところ、弟は出ず。

聞きたいことはたくさんあって、胆嚢炎ってなに? 入院って期間はどれくらい? 手術はするの? 父本人の様子はどうなの? と次々に質問がわいてくるのですが、連絡がつかないことにはどうにもなりません。

実家で両親と同居している弟から続報がないということは、急を要することはないのだろうと、良い方に考えていったん落ち着くことにし、「胆嚢炎」をインターネット検索すると、症状の説明として「典型的に腹痛、発熱、吐き気」があり、「急性胆嚢炎と慢性胆嚢炎のどちらの場合も、胆嚢の発作は、まず痛みとして始まります」と書いてありました。

父の症状や状態の詳細は聞いてみないとわかりませんが、入院するような状態であったなら、確実に痛みはありそうです。

さて容態は?

ひとしきり心配しながら、母と連絡が取れたのは入院の連絡から半日経った午後でした。

話を聞くと、早朝に腹痛を訴えた父を、弟が車に乗せ、かかりつけの大学病院に救急で受け付けてもらったとのこと。

救急の診察を受けて即入院が決まり、専門医の診察はこれから、というタイミングでしたが、目安として伝えられた入院期間は2週間。

まず今日から24時間の点滴と絶食、というので緊急性があったのかと驚きましたが、手術になっていないことで少しほっとしました。

救急ではPCR検査や既往症の確認、もしものときの延命措置についての確認もあったということで、私が思っていた以上に手間も時間もかかったようでした。

それでも、父の場合は持病の治療で通っている病院でカルテもあるし、手続きは比較的楽だったのかもしれません。



さて父本人は、というと、病院に行く頃には痛みが強く顔色も悪く、で大変だったようです。

入院から3日ほどはLINEで連絡しても”既読スルー”で返事がきませんでしたが、食事が取れるようになった頃から徐々に返事が来るようになり、回復している様子がわかりました。

父本人があまりいろいろ話さないので、実際どれくらい痛かったのか、兆候はなかったのかがわかりませんが、母から聞いている限りではけっこう悪化した状態で病院に行ったらしく、医師からは「もっと前から痛みなどの兆候はあったはず」というようなことを言われたそうです。

日常生活のなかで取り紛れてしまう程度の不調だったのか、病院に行きたがらない父が我慢してしまったのか・・・いずれにせよ、命に関わる緊急事態にならなくてよかった。

もしも高齢者だけで暮らしていたら?

SOS

この入院騒ぎ、実家も私の自宅も緊急事態宣言下での出来事で、父と同居していない私が実家に手伝いに行くことや父のお見舞いに行くことは早い段階で諦めていました。

でもその選択ができたのは、弟家族が両親と同居してくれているから。

そもそも父が痛みを訴えてからすぐに病院に行けたのも、同居家族がいてくれたおかげです。

入院した日の朝、母に落ち着くように伝え、自分が動いてくれた弟には感謝しています。



これがもし父と母の2人暮らしだったら・・・父の痛みがすぐに母に伝わったか、母がすぐ救急車を呼ぶなどして病院に行く決断ができたか、必要なものがすぐ用意できたか、どれも「絶対に大丈夫」だとは思えません。

たとえば救急車が来るとなると近所を朝から騒がせるのは想像できるし、それを嫌がって父が我慢しようとするのも想像できるし、でも我慢すればするほど、後々大ごとになった可能性もあります。

そしてもし、父が独り暮らしだったら・・・本人が自分でどうにかできたかどうか・・・できたと思いたいですが、確証はありません。

以前作った”SOS”のページのこと

そんなことを想像しているうちに、以前、制作に関わった冊子のことを思い出しました。

話がそれますが、少しそのことを書きます。

かれこれ15年以上前、上の子が幼かった頃、私は地元の『子育てガイド』の冊子の制作に、ボランティアスタッフとして参加していました。

そのとき私が担当したなかに、緊急時の連絡先を記載するページがありました。

子育て中に”SOS!!”を出したいときに見るページ、というイメージで、たとえば警察へは「110」、救急へは「119」といった電話番号をわかりやすいアイコンとともに記載しました。

この、みんなによく知られていていろんなところで告知もされている電話番号をわざわざ記すのは、覚えてもらうためではなく、思い出してもらうため。慌てているときって、ふだんなら当たり前にできることができなくなることがあります。

当時、新人ママだった私は、自分の子どもに何かあったときにはパニックになる自分が容易に想像できたので、緊急時でもできるだけ早く正確に対応できるよう、必要な情報をまとめて一目でわかるようにしたくて、編集会議で何度もこのページの内容とデザインについて、先輩ママたちに相談したのを覚えています。



その結果、その緊急の際の連絡先などは、情報を絞り込んで裏表紙にイラストと一緒に印刷し、その下には各家庭の情報を書き込める枠を設けました。

大きめのスペースに自宅の住所、子どもの名前、血液型などを書き込む仕組みで、ここに書いておけば、いざという時、慌てて連絡先が思い出せなくなっても、言葉が出なくなっても、読んで伝えることはできるのではないか、と考えて出した結論でした。

裏表紙なら、この情報があるページを探す必要もありません。

とにかく、わかりやすく、行動できるように、という思いが詰まっていました。



さて、話は思い出から今に戻ります。

今回の父の件で、自分がそばにいたら何ができたか、自分やほかの家族がいなかったらどうしていたか、を想像して私はその裏表紙のことを思い出したのでした。幸いにも私自身はその機能を使わないまま、今に至っていてあの『子育てガイド』もどこにあるやら、という状態ですが、これは本来、子育ての時期だけ気をつけていればいい話ではないですね。

緊急時に伝えないといけない情報はすぐにわかるようにしておこう、また今後に備えて、大人である私たちの情報も子どもたちに伝えておかなければ!と思いました。

離れている家族ができることは?

・・・と、ここまでは私の実家の事情も踏まえての話をしてきましたが、ここで心配になったのは、離れた土地に住んでいる義両親のこと。

こちらは私の実家と違って、誰かが倒れたといってもすぐに頼れる家族や親戚がいないのです。

これを機に、なにかのときにはどう対応するのかを、夫と相談しておかねば! もしもの時に気づける、誰かが駆けつけられる、そんなサービスが欲しいです。

近くに暮らしていない現実を思うと、これはもう親世代のためというより、自分たちが後悔しないためでもあります。

転ばぬ先の杖、できることを探してみようと思います。

 

 

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投稿者プロフィール

宮本良子(Ryoko Miyamoto)

TVCM、PR番組プロデューサー。4人家族+保護猫姉妹2匹のマンション暮らしです。好きなものは、児童書、紅茶、スコーン、クラシックカー。英国でティーハウス巡りをするのが当面の夢です。

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